会員様も何に興味を持っているかはいろいろですので、会話内容も様々です。

タイプの女性と会話したいというより、話しているうちに「 あれ?この人はチャットレディの仕事の方に興味を持っているのかな?」という会員様がいました。

この仕事を始めたきっかけ、どんな気持ちでチャットをするのか、恋愛感情は生まれるものなのか、チャットレディのもたらす効果など、こちらに考える隙も無く質問してきます。

 

あまりに質問攻めなので、目が泳ぎそうになりました。

これがチャットの困るところで、表情が会員様に見えてしまっていますから、こちらの動揺は伝わってしまいます。

心の中で、「これは面接か? どこか別のサイトの関係者?」と考えながらも表情に出さない様にと力が入ってしまい、この会員様との最初の頃のチャットの後は、いつもよりドッと疲労感と変な汗が出てきたのを覚えています。

 

後にわかったのですが、この方は沈黙を恐れて相手のプライバシーを聞いてはいけないと思いつつも、思った事をすぐに口にしてしまうという悩みを持つ会員様だったのです。

そのため女性とお付き合いしても、会話が間の無い質問攻めになってしまい、「面接官みたいでこわい!!」と言われてしまった事もある様です。

「やっぱり」心の中でそう思いながらも不器用でプライドが高く、弱い部分を他人に見せる事も出来ず、こんな形になる会員様を助けてあげたいと思いました。

そんな会員様も、チャットレディとの何気ない会話を繰り返した事で、気楽なカウンセリング時間になったのか、いつの間にか最初とは比べ物にならないくらい会話の変化が出ていました。

チャットを通じて、自分の弱点を見直しつつ吐き出した事で、会話のキャッチボールが出来る様になり、自然な笑顔まで出ていました。

その後の会員様の様子はわかりませんが、ここでの会話を本当の恋愛に役立ててもらえていたら嬉しく思います。

性同一性障害と気が付いた会員様

実は断トツで印象的だったのが、これから紹介する優しい笑顔のある1人の会員様です。

容姿端麗で話上手、女性にも慣れている感じのその方、一体この会員様は何故ここに現れたのだろう?と思いつつ、たわいも無い会話を楽しんでくれている様でした。

笑った時に見せる可愛らしい仕草、盛り上がった時のリアクション、もしかしてそっち系の人かな?と思い始めた頃、会員様から打ちあけてくれたのです。

「自分は男性として生きているけど、どんな女性と付き合ってみても異性としては見れない、ここに来てみて改めてわかった!」

「認めたくないと思う事が辛くなり、ここでまずは自らカミングアウトしたかった!誰かに応援してもらいたかったのかもしれない。」

状況がどう変わるかはわからないけど、ここをスタートにしていきたいと話してくれたその表情はせつない感じでした。

その時は少し私も戸惑いましたが、会員様がこれを機に、堂々と自分の運命に向き合って生きて行きたい!周りにも少しずつ理解してもらいたいと語ってくれた事にとても感動してしまいました。

そんな会員様を素敵だと思いますし、新しい人生の一歩に立ち会えた事を光栄に思っています。

チャットレディをしていると、沢山の人達の思わぬ一面を知り、変わっていく姿を見て行くことが多々あります。

この仕事は誰でも始める事は簡単ですが、そんな人達の強い想いと勇気に、真剣に付き合って行く覚悟も必要であると改めて感じています。

ノンアダルトチャットレディでもアダルトを強要される、稼げない、そんな情報はたくさんあります。

でも根気よく、たくさんのお客様と向き合って信頼してもらえることでちょっとした人助けができます。

他人に堂々と言えるお仕事ではないですが、私にとってはあまり関係のないことで8か月続けてみて良かった!と思えたお客様を紹介しました。